「あっ、今日本すごいことになってない?」

(…??)

真理の突然は何を指してるかわからない。

「あんた知らないの?日本でも新型インフルエンザが発見されたニュース!」

「はっ!?何言っとんや?新型インフルエンザは中国とかじゃないんか?」

「あー、さっき家出る前のニュースだからね、部活で見れてないんだ。ビックリしたよ!ウチが北海道から引っ越してきてすぐに見たニュースがこれだからね!」

真理は5年前父親の仕事関係で北海道に引っ越してしまったがやっと戻ってこれたのだ。

「本間か?どこで発症したん?」

「確かあれは宮崎やったかな?地鶏がまた鳥インフルエンザにかかったかなんかで…」

「そぉなんや…。あっ、もう8時や!あんま遅くなるとおばさん心配するからもう送るわ!」

「うん。お願い!」

真理の家は三角公園から近く10分もたたないうちに家に着いた。

「んじゃ拓海、これからもよろしく!あんましエロくなんなよ!」

「………。あんなぁ…」

「んじゃバイバーイ!」

(バタン…)

あっさりと戸を閉められた。

「あいつ5年ぶりだってのに…」

(…それにしても可愛かったな…)

シャーと自転車をこぎながら気がつくと家に着いていた。

(ガラン…)

「ただいま!…おっ!」

リビングに着くとテレビニュースに映っていたのは例のアレだった。

「拓海、見てみなさい!新型インフルエンザ宮崎県で発生だって!」

「知ってるよ。真理から聞いたよ!」

オレはオカンの言葉を遮りこたつに入った。

<えー新型インフルエンザと言うのはですねぇ…>