「っていうか、健が高校の先生やってるなんて奇跡だよな。生徒にもなめられてんだろ(笑) な?美緒。」 食卓を囲んで座って、夏美さんの料理を食べるアタシ達。 あっちゃんがあたしに問いかける。 「うーん、そうだね。健ちゃんは親しみやすくて人気はあるよ。」 あたしの返事にあっちゃんが吹き出す。 「おまえ、生徒に健ちゃんって呼ばれてんの?健らしいかも。」 「その呼び方はっ!お前のせいなんだからな。」 健ちゃんがあっちゃんを睨みながらむくれる。