「…大丈夫。」 健ちゃんに迷惑はかけたくなかった。 せっかく連れてきてくれたんだもん。 大丈夫、あれから1ヶ月がたった。 そろそろ吹っ切らなきゃっ! アタシの言葉に健ちゃんが頭を撫でた。 胸の奥がキュンとする。 涙が出てきそうになるのをぐっとこらえた。 ピンポーン♪ インターホンを押す健ちゃん。 「健?待って、今ドア開けるから♪」 …夏美さんの声だ。