「もしもし?今目の前に黒い車止まってるだろ?それオレ。乗って。」 健ちゃんがフロントガラス越しに手をふる。 あたしはワザと同じ学校の制服着てる生徒達に聞こえるように言う。 「あ、お兄ちゃん?着いた?オッケィ。」 幸い周りは健ちゃんの車なんて気にもとめてない感じ。 よかった! アタシは健ちゃんの車に乗り込む。 それと同時に車は発進する。