「笑ってんじゃねーよ。」 健ちゃんがあたしの頭をクシャクシャってするから、ドキッとした。 あっちゃんが、ふざけてアタシの頭クシャクシャってするみたいにするんだもん。 健ちゃんとあっちゃんは雰囲気が全然違う。 でもふとした時に2人を重ねてしまう。 あっちゃんにされてる感覚に陥る。 ドキドキしちゃう…。 「さぁ今度こそ本気で始めるからな。教科書開いて!」 健ちゃんの真面目な声に、あたしは渋々教科書を開いた。