黒板の前で考えてみること数分。 さっぱり解き方が分かんないあたしは、健ちゃんをチラ見する。 「なんだ?どうした?」 ニヤニヤと楽しそうに笑う健ちゃん。 この人第一印象と違うっ! 絶対Sだし。 意地悪~!! 「…ヒント下さい。」 このまま引き下がるのが悔しかったあたしは、小さい声でお願いしてみる。 「ヒントかぁ。じゃあ、どの公式を使うかだけ教えてあげよう☆」 そう言って、健ちゃんが黒板に公式を書きだした。