「あー、かなり古いのなら、何かあったかも。ちょい待って。」
洗面所の棚を探る健ちゃん。
軽くショックなんですけどっ!
元カノ!?
ってか、夏美さん好きだった時に彼女いたワケ!!?
「おぉ、あった!はいって、何むくれてんの?」
健ちゃんが使いかけのメイク落としをアタシに手渡しながら聞く。
「だって…」
アタシの考えてることを読むように、ニヤっと笑った後、健ちゃんがアタシの頭をポンポンっと叩きながら言う。
「これは美和子…姉貴が来てた時、ほら、花火大会ん時。あん時にあいつが使ってたのだから。変な想像してんなよ。」
「あ、他にも必要なもんあったらあいつの使いかけは全部ココの棚の奥に入ってるから勝手に使って。」
そう言うと、健ちゃんは部屋へ戻っていった。
美和子さんのかぁ。
少し安心するアタシ。
健ちゃんにも過去はあるし、元カノだっていて当たり前なんだけど、やっぱり知りたくないよ、そーゆーのは。
それにアパートに泊まったりしてるなんて、考えたら凹む。
ってまぁ元カノのじゃなかったけどさ。

