慌てて我に返ったかのように健ちゃんが手を離す。
なんだかその顔は照れていた。
健ちゃん…?
「あ、えっと、そろそろ帰ろっか。教室も閉めなきゃなんねーし。送ってくよ。」
健ちゃんはそう言って、笑ってから、教室に鍵をかける。
「じゃあ、鍵返してくるから、先車んとこにいて。」
そう言って、何もなかったかのように、足早に去っていった。
優の言葉を思い出す。
「健ちゃんは絶対美緒に気があると思ってたんだけどなぁ。」
でも、あの日、アタシはふられたんだよ?
高校卒業した後なら、何の問題もなかったはず。
どうして…??
健ちゃんの気持ちが分かんないよ…

