「ウソー!だって、だって、あん時健ちゃんの彼女だって、言ったじゃん、美和子さん!」
「あんなの冗談だって。オレとお前らの反応見て楽しんでただけだよ。」
「そんな…でも、お姉さんのこと、美和子って呼び捨てって、おかしくない?」
「それはぁ。アイツ姉ちゃんって呼ばれるの嫌いでさ。小さい頃は美和子ちゃんって呼ばされてたんだけど。中学入った頃から、姉貴に"ちゃん"ってつけるの恥ずかしくてさ。美和子って呼ぶようになって。それで。」
ウソでしょぉ。
そんな、姉弟だったなんて…
「姉弟で夏祭りなんて…普通彼女だと思うよ。似てないし。」
「あはは。ごめん。アイツ厚化粧だからな。昔は似てるって言われてたんだけど。夏祭りに行ったのは、実はアイツ、年明けに結婚して海外行くコトが決まってて。日本で最後の思い出に、姉弟で夏祭りに行きたいなんて言うからさ。無理やり連れてかれたの。」
健ちゃんの言葉に、何故か健ちゃんに彼女がいなくて嬉しいって思う自分がいた。
彼女がいてもいなくても、ふられた事実は変わらないのに…

