教室に戻ると、健ちゃんが一人でいた。 「おっ、タイミングいいな♪今メールしようかと思ってたとこ。」 健ちゃんがあの子供みたいな満面の笑顔をくれる。 「ホントにみんな卒業しちまったんだなぁ。3年生の担任持ったのなんて初めてだから、変な気分だよ。明日からもう学校ですれ違うこともないんだなぁ。」 健ちゃん… 「アタシもまだ卒業したって実感わかない。もう健ちゃんにも会えなくなっちゃうね…」