放課後。 誰もいない教室。 アタシは少し緊張して健ちゃんを待つ。 美咲が言ったことを想像してしまう自分が嫌だ。 意識すんな、美緒っ!! あー、なんでこんな好きかなぁ、自分。 忘れるって決めたのに。 「お待たせっ!ちょっと職員会議あって遅くなった、ごめん!」 健ちゃんがそう言いながら教室に入ってきた。