先生とあたしのヒミツ☆



「そろそろ式始まるよ、行こう!」

そう言って、萩原サンは立ち上がった。

「あ、あのっ!あたしホントは、妹じゃないのっ!」


突然のあたしの言葉に、萩原サンはきょとんとした。


あたしはかまわず続けた。

「ホントは、ただの隣に住んでた知り合いで。あっちゃんには、あ、あつし君には、小っちゃい時から妹みたいに可愛いがってもらってて、それで…」


言いながら、なぜか涙が溢れてきた。


自分が何を言いたいのかも分からない。

この人に、何を知って欲しいんだろう。

あたしは、溢れる涙を止められず、言葉に詰まった。