「美緒ちゃん勘よすぎっ!っていうかオレが分かりやすすぎんのかぁ。超かっこわりぃ」
照れ笑いをする彼の目は、なんだか悲しそうだった。
「でも大丈夫☆夏美のコト好きだったのは、もう過去の話だし。それにあつしが相手なら全然文句ねぇよ。オレ、あいつ大好きだし。二人にはホントに幸せになって欲しいって思ってるから。」
笑ってそんなコトを言えちゃうこの人を、強いと思った。
かっこいいと思った。
あたしは、まだ全然笑えない…
おめでとうって、心から言ってあげられない。
大好きな人の幸せなのに、祝福してあげられない…

