｢そ、そんなわけないじゃん！たまたま窓の外見たらウチらがいたんじゃない？｣

アタシが恥ずかしくて否定すると、

｢そうかー、それもそうかもね。考えすぎかも。｣

なんて優があっさり言うから、少し浮かれてたアタシの心が沈む。

｢そうだよ。もう、優ってば、うまく考えすぎ。｣

なんて口では冷静に言ってみたけれど、やっぱりなんかへこむ。

優のさっきの言葉が、本当だったらなって思う。

健ちゃんは、アタシのこと、見てくれてる？

他の生徒よりは、特別な位置にいるけど、それはアタシがあっちゃんの妹的存在だからで。

もしも、アタシと健ちゃんに、何の繋がりもなかったら、健ちゃんは、今みたいに、アタシに特別優しくしてくれる？


アタシは、もしただの先生と生徒として出会ってたとしても、健ちゃんに惚れる自信はあるよ…