「…やっぱり怒ってんの?ごめん、変わりにはなんないかもしんないけどさ、埋め合わせするよ。美緒ちゃんの好きなもん、何でも買ってあげるっ!あ、でもそんな高いのは無理だよ、教師の給料って結構安月給だし。」 アタシが急に黙っちゃったもんだから、健ちゃんが慌てて言った。 その慌てぶりがなんだか可愛くて、あたしは笑ってしまった。 「ぶはっ。別に怒ってないから。でも物は買ってもらう!男に二言はなしっ♪」 アタシの浮かれた声に健ちゃんも笑う。 「はは。わかった。」