後ろからやってきた女の人が、健ちゃんの腕をつかみながらそう言った。 びっくりして声も出ないアタシ達。 健ちゃんは慌てた様子で、彼女の手をほどく。 「美和子っ!早かったな。」 「うん。前に並んでた男の人の団体が、譲ってくれたの~☆女って得よね♪はい、たこ焼き。あーん♪」 美和子さんは、アタシ達が目に入ってないみたいで、健ちゃんの口にたこ焼きを差し出す。 「ちょっ!美和子っ!生徒の前だからっ!」 健ちゃんの言葉に、ようやく美和子さんはアタシ達に目をむけた。