「えっと、聞いたっていうか、結婚式の日、アタシが勝手に気づいちゃったっていうか。」 アタシは少し言い訳をしてみる。 健ちゃんが自分から喋るようなお喋りな人だって思われたくないから。 アタシが勝手に気づいたのは事実だし。 「そうなんだ。」 そういって、少し物思いにふけった夏美さんが、話しを始めた。 「健とアタシは、実は幼なじみなの。小学校の頃はよく一緒に遊んでた。 その時は自覚はなかったんだけどね、あたしは気がついたら、健のコトを好きになってた…」