先生とあたしのヒミツ☆



勢いで飛び出してきたから、アタシが持ってるのは唯一携帯だけ。

財布もない。

夜は夏でも少し冷えるな。

行くあてもなく、仕方なく近くの公園のブランコに腰掛ける。

携帯をいじりながら、健ちゃんの連絡先で手が止まる。


何かあったらいつでも連絡していいって言ってたよね。

通話ボタンを押そうかどうしようか悩む。