城から遠く離れた村にある丘の上から城の方を向き、ある老婆は唄った。


『おそろしや。おそろしや。なんてこった。姉妹の双子。天使か悪魔か。7つのときの背中のアザよくみてみんしゃい。そのアザはなんの形じゃ?天使か悪魔か。おそろしや。おそろしや。悪魔の子は森の奥に捨てんしゃい。そして教会にお祈りしんしゃい。さもなくば・・・おそろしや。おそろしや。・・・・・』



そんな事も知らず姉妹の双子はすくすくと育っていった。