アビリク

「ぐはっ…!」

口から血混じりの唾液が飛び散る。

目がかすむ。

「なんだ。やっぱ殴るだけじゃ駄目か…。」

「しゅ、ん間移動なん…て、卑怯だろが。」

起き上がろうとすると、頭を踏み付けられた。

「がっ!」

「ああ。君には瞬間移動に見えるのか。
あれは僕の時間を100倍速にしただけだよ。単純でしょ?」

にっこり笑う紳士の手には、いつの間にか刃渡り30センチはあろうナイフが握られていた。

やばい。本当に殺される。

嫌だ。怖い。まだ死にたくなんか




死にたくなんかない!!!!