「お母さんにもどうする事もできないようですし、ここはポリスを呼ぶとしましょう」

「待ってください、ポリ公だけは勘弁してください!」それまでぼんやりしていたトシ子の様子が豹変した。

彼女は頭を何度も下げながら「これで、これでどうか!」と、ハンドバッグから百万円の札束を何束も出してテーブルに積み上げる。

佐々木と校長は、札束を無言ですばやく懐にしまい込んだ。