12時のベルが鳴り俺たちの凶ラインでの仕事は終わった。

午後に小吉のラインから凶ラインに運び込まれ設置されているロボットを横目でチラリと見た。

工場長が「凶四郎」と名づけたらしい。

銀色のカカシみたいなロボットで、スターウォーズのあいつを連想させる代物だった。

17時に仕事が終わり、元・凶ラインのメンバーで飲みに出かけた。

安い居酒屋のテーブル席で「主任今までお世話になりました」とか言われ「別に辞めるわけじゃないしさ」と、申し訳なさそうな元部下の顔にまたもや苦笑した。