こうして一日どの授業もぼーっとして終わることもある。
放課後は愛と教室で語るのが日課になっていた。
「あたし好きな人がいるんだ」
愛は最近そう言うが、誰とは教えてくれない。
「ねぇ、好きな人教えてよ」
今日こそ聞こうと決めていた。
愛…
私より背が10センチも高くて私とタメには見られない。
中学から一緒でずっと仲良しでいる。
中学の時にも彼氏がいたがどれも年上だったので、今回も年上だっていうのは想像がついた。
「絶対言わないでよ、進展あったから教えるね」
やった!
心だけが急に舞い上がった。
「驚かないでよ、私ねその人と明日デートするんだ。だから明日告りたい」
「凄いじゃん!相手は誰なの~?」
「体育の幸野だよ」
「………はぁ?先生?」
「前から言ってたでしょ、ああいうのタイプなんだぁって」
「あいつ何歳だっけ?」
「確か28歳だった気がする。先週、先生のとこ言ってちょっと甘えたの。先生が好きですって」
「マジで?」
ちょうど教室の窓から幸野が顧問をしているサッカー部が見えた。
「彼女が1年いないみたいだよ。でさ明日サッカー部休みなんだ、悪いんだけど伊藤誘って2対2で出掛けない?先生が言うには二人だけは怪しまれるからッて」
「え?何で伊藤なの?」
「あいつサッカー部でしょ?」
今日、待ち伏せして伊藤に直接事情話そうよ。
放課後は愛と教室で語るのが日課になっていた。
「あたし好きな人がいるんだ」
愛は最近そう言うが、誰とは教えてくれない。
「ねぇ、好きな人教えてよ」
今日こそ聞こうと決めていた。
愛…
私より背が10センチも高くて私とタメには見られない。
中学から一緒でずっと仲良しでいる。
中学の時にも彼氏がいたがどれも年上だったので、今回も年上だっていうのは想像がついた。
「絶対言わないでよ、進展あったから教えるね」
やった!
心だけが急に舞い上がった。
「驚かないでよ、私ねその人と明日デートするんだ。だから明日告りたい」
「凄いじゃん!相手は誰なの~?」
「体育の幸野だよ」
「………はぁ?先生?」
「前から言ってたでしょ、ああいうのタイプなんだぁって」
「あいつ何歳だっけ?」
「確か28歳だった気がする。先週、先生のとこ言ってちょっと甘えたの。先生が好きですって」
「マジで?」
ちょうど教室の窓から幸野が顧問をしているサッカー部が見えた。
「彼女が1年いないみたいだよ。でさ明日サッカー部休みなんだ、悪いんだけど伊藤誘って2対2で出掛けない?先生が言うには二人だけは怪しまれるからッて」
「え?何で伊藤なの?」
「あいつサッカー部でしょ?」
今日、待ち伏せして伊藤に直接事情話そうよ。

