〈後藤先生はご存じだったんですか?〉


小野は俺が驚かなかった事に対して聞いて来た。



『あぁ…。知ってたよ。オーナーから聞かされてたけど混乱を避ける為に黙ってた。来るべき時が来たらみんなに話すつもりで居たんだけどな…オーナーの容態がそんなに悪化してたとは知らなかったけど…』


俺は小野にそう言った。



【琢磨の余命は私が聞いた時もう後三ヵ月しか無いって言う話だったんだよ…】


白鷺の親父がそう言った。



〈えっ!?後、三ヵ月って!!〉


小野は本当に驚いてた。



『そうですか…。余命が後、三ヵ月しか無いんですか…』


俺がそう答えると…



〔後藤弁護士。小野弁護士。後、三ヵ月もあるんですよ?〕


白鷺がそう言った。



『はぁ~?後、三ヵ月しか無いって言われてんのに何が後、三ヵ月もあるんですよ!だ!!』


俺が半分キレ気味に言うと…



〔後、三ヵ月の間に色んな事をすればいいんですよ。悲観的に成るのは良く無いので後、三ヵ月の間に河村オーナーに親孝行じゃ無いですけど出来るじゃ無いですか!〕


白鷺は俺達にそう言った。



そして…