弁護士シリーズ作品短編集『格好いい奴等』





そして…



〔後藤さんどうも…お忙しい中、来て頂いて済みません。〕


奥から出て来た男が俺を観て言った。



『………………。』


黙る俺に…



〔後藤弁護士?僕の事を…もしかして…忘れましたか?〕


そう言った男に…



『何処かでお逢いしましたか?』


俺がそう答えると…



〔後藤先生…。僕の事をお忘れに成られてるんですね…。裁判所でお逢いして…僕は後藤弁護士に名刺も渡してご挨拶をしましたよ?〕


俺の目の前に居る男は哀しい顔をして俺に言った。



『えぇ~と…裁判所裁判所…』


俺は記憶を逆上ってた。



そして…



『あっ!あの時の奴かよ?』


俺が言うと…



〔思い出して頂けましたか?裁判所でお逢いした事を?〕


そう言うと…



〔お隣りの方は初めてお逢いするので…初めまして。私は白鷺琉偉と言います。これから共同案件でお逢いする回数が増えると思いますが…どうぞ宜しくお願いします。〕


白鷺琉偉と名乗った俺の目の前に居る男は…



〔もう一人、紹介したい弁護士が居てますので会議室の方へどうぞ…〕


そう言って先を歩き始めた。