そして成瀬達の嫌がらせが始まって…



「晧覬?お前は本当に一人で何でも背負い込んで一人で解決しようとしてるだろう?迷惑が掛かるからとか思って…それは間違ってる事なんだぞ!相談や話してくれない方が俺は傷つく!それにお前が一人で苦しんでる姿は観たくない!」


昴は俺に言った。




そして…



「晧覬?いつでもこの場所にもどって来い!この場所はお前と俺の場所なんだから…」


昴はそう言うと自分の胸を叩いた。



【昴…】


俺は昴の名を呼ぶと



「晧覬?一人で悩むな。俺がいつでもお前の側に居るだろうが?俺は何の為にお前の側に居ると思ってんだ?」


昴は微笑みながら言った。



とても優しい…

そして…

温かい目差しで…



俺は…

昴のその姿を観て…



涙が零れた…



今まで泣きたくても泣け無かったのに…




「晧覬…辛かったな良く一人で我慢したな…お前は本当に我慢強い男だよ…」


昴はそう言って俺に肩を貸してくれた。



俺は心の底から…

腹の底から声を出して…

そして達哉の名を何度も呼び泣いた…



昴はただ黙ったまま俺の背中を叩いてくれてた。