弁護士シリーズ作品短編集『格好いい奴等』





そして…



俺の目を盗んで唯一瑠璃にチョッカイを出した奴なんだ…



不可抗力とは言え…



俺の怒りは収まる事が無かったけど…

瑠璃の気持ちを考えると俺は斗摩を許した。



俺にとって瑠璃が絶対なんだ…



斗摩はあの日以来、瑠璃に手を出す事が無く成っていた。



弁護士としての斗摩は俺のライバルだった。



東に藤堂 晧覬あらば…
西に成瀬 斗摩、芹澤 鶩雨あり…


斗摩の弁護士としての腕は確かな物で確実に名誉も名声も高く評価されていた。



俺は仕事上でもプライベートでも斗摩はライバルなんだ…



そんな斗摩でも…



達哉の誤解の一件以来【本来の斗摩】に戻ったのか?

本当に優しくみんなに接していてそして何があっても冷静に対処する能力を持ち合わせている奴なんだ…



それにいち早く気が付いたのは瑠璃だったんだ…



斗摩は本来の自分を取り戻してからと言うもの本当に人に優しく接する事が出来ていて大人な男で俺や昴でさえ今の斗摩にビックリしているんだから…


みんなから慕われる様に成った斗摩はまた一廻り大きく格好いい男に成ったんだと思うよ…