しぶしぶ雅は目を閉じた。

すると唇の上になにか柔らかいものが触れた。

「!?どうしたの!?」

びっくりして雅は少し大きな声になってしまった。

「これが俺らのファーストキスってことであんときのキス、取り消しにできるか?」

あんときつまり隼人と女の人がキスしたときのことを、ずっと気にしていたのだ。

「しょうがないなぁ。つか強引すぎ!」

少し泣きながら雅は隼人に抱きついた。

「なにないてんだよ・・・もう絶対雅以外とキスしねぇから。俺には雅だけだから不安にさせて・・・ごめんな?」

はっきりとした隼人の声。

「信じるから。隼人の言葉」

ずっと待ってた気がする。

隼人が雅に真っ直ぐで迷いのまい言葉を。

雅、彼氏が隼人でよかった。