着いたのは学校の屋上。

「何で・・・思い出の場所が屋上なの?」

息切れしながら雅は隼人に聞いた。

「何でって・・・俺が雅に告ったのは屋上だろ?雅に別れ話されたのもここ。初めてキスしたのもここ!な?思い出の場所だろ?」

床にねっころがって、腕を思いっきり伸ばしながら隼人は答えた。

「本当だね!たしかに思い出の場所だね!」

納得したように雅は答えた。

「なぁ雅。ちょっと目閉じて?」

突然振り返り隼人は言った。

「なんで?」

「いいから!」