出会いは最悪だった。 それは私、河野雅の弟、望が学校で問題を起こした時だった。 「二年A組の河野さん。至急職員室に来て下さい」 教室に放送の声が響いていた。 「雅なんかやったのぉ?」 鞄を持ちながら愛子は言った。」 愛子は雅の幼馴染で中学の時からずっと一緒だった。 「なんもしてないよ!んじゃ先帰ってて~」 「いってら~んじゃまた明日ね~」 「いってき~んじゃね」 雅はしぶしぶ職員室に向かった。