「こっちも使えなかったかぁ…」


瑠美さんの、店長に対する一言に、私はすごく許せない気持ちになって・・・


「瑠美さんひどい。店長は・・・」


“店長は瑠美さんの事本当に好きなんですよ!”


そう言ってしまうところだった・・・


でも、静まり返った部屋に響いたのは、乾いた・・・頬をうつ、悲しい音だった。


店長が瑠美さんの事を・・・


瑠美さん本人も、思いもよらない相手からのまさかの愛のムチ。


ううん、きっと瑠美さんは分かってない。それが、店長が瑠美さんに対する愛のムチだって。



だって、いつも自分の事を好いている人が…その気持ちを利用しようとした人から・・・



謝った店長の表情は、とてもつらそうだった。



だって、自分の恋をした人に手を上げてしまったんだから・・・



「最低ね。女に手あげるなんて。」



謝った店長にまたも、冷たい言葉。。