確かに不安な時だってたくさんある。


今だってそう、あの瑠美さんに迫られたりなんかしたら、いくら孝幸だって・・・
そんな風に、いつだって不安。


でも、私は孝幸の事信じてるから。


孝幸の事、心のそこから愛してる。だから、いくら不安でも、孝幸の事を最後まで信じるの。



「幸せだな、彼は。こんなにも愛されてるなんて。」


「それ以上に、孝幸に愛されてるんだと思います、私。だから、こうやって信じる事ができるのかも知れません。」



そう私が店長に話した時だった。


―――バンッ・・・



「瞳っ…!?」



息を切らした孝幸が、部屋に飛び込んできた・・・



「孝幸っ…ッ」



孝幸は、強く、強く、私を抱き締めてくれた。