「瞳ちゃんの彼がお店に来るようになってから、瑠美ちゃんがすごい嬉しそうな表情をするようになったんだ。…」
店長は話してくれた。
瑠美さんの事をずっと好きだったこと。
孝幸に恋をする瑠美さんを、ずっと苦しい思いをしながら、見ていたこと。
でもいつしか、他の男に恋をしている瑠美さんを、このまま見守ってられるだけでいいって、思いだしていたこと。
私にひどい態度をとる瑠美さんを、自分が助けてやりたいと思ったこと。
「…やっぱり、俺が瑠美ちゃんを幸せにしてやりたい。」
はっきりとそう言った店長は、すごく頼りがいのあるたくましさを感じた。
それが店長の瑠美さんに対する、本当の
気持ちなんですよね。
「きっと店長の愛、瑠美さんに伝わりますよ。」
「瞳ちゃん・・・。」
店長は申し訳なさそうに、私に謝った。
「本当にごめん。嫌な思いさせて…、彼のことも…。今ごろ…」
「大丈夫です。…孝幸は、絶対にそんな事になったりしません。」
「瞳ちゃんは、なんでそんなに彼の事を信じられるの?」