「店長ぉ・・・」



上を見ると、涙を流す店長・・・



「ふ・・・ッ・・・ごめん。瞳ちゃん。」



そう言って私の上から退いた。
そしてそのまま、私の横にバブッと座り込んだ店長。



「無理だ…。好きでもない女を抱くなんて、俺には出来ない…。ごめん瞳ちゃん。」


「店長・・・。」


「俺さぁ…、瑠美ちゃんに瞳ちゃんを抱いてくれって頼まれた時…、本当はすごいショックだった。」



そう言って弱く笑った店長の表情・・・



「店長は瑠美さんが幸せなら、気持ちも伝えなくてもいいって、言いましたよね?何だってするって…」


「そうだったね…。」


「そんなの間違ってます。…店長の瑠美さんに対する好きって気持ちは、そんな悲しいものなんですか?」


「・・・・」


「違うと思います。それに、そんな事が瑠美さんのためだって言うなら、それは幸せなんかじゃない。ただ、相手を利用してるだけです。」



店長だって、本当は瑠美さんにこんなやり方で頼りにして欲しくないはず。



そんな私の言葉に…店長が口を開いた。