午後も3時を回った頃、お客さんの出入りも途切れて、コーヒーや紅茶の在庫整理をしながら瑠美さんと店長と、立ち話をしていた。


「本当にかっこよくて♪名前聞かなきゃなぁ。彼女いるのかな?会社はこの近くなんだって。」


「瑠美さん、完全に恋しちゃってますねぇ。なんか、可愛い♪」


「瑠美ちゃん~、俺も恋しちゃってるんだけどなぁ…。ずっと。」



店長が内緒で教えてくれたんだけど、店長はずっと瑠美さんに片思いらしい。


よく、アピールしてるけどね?



「私、応援しますよ♪瑠美さん綺麗だから、絶対イケますよ♪」


「もぅ、瞳ちゃんっ。」



そんな、乙女のようにはしゃいでる瑠美さんが、悪魔のような女の人だったなんて・・・



すると、お客さんが入ってきた。


「あ、あの人だよ。キャー、今日も素敵♪」

そう言ってそのお客さんを、そっと指差した。






え・・・・



待って・・・・



嘘でしょ?・・・・