明日は、俺の幼なじみの瞳の二十歳の誕生日。


こいつの誕生日は、俺にとって勝負の日になる。


何故なら、俺は瞳の誕生日には必ず、ビックサプライズを用意しないといけないから。



13歳の誕生日には、俺が見つけた最高の星空スポットに夜、連れて行った。



瞳の誕生日の1ヵ月前に、ロンドンへと旅立ってしまった孝幸。



瞳は強がって、笑顔だったけど本当は、めちゃくちゃ寂しい思いをしてた。



そんな瞳を今、支えてやるのは俺しかいないと思った。



きっと孝幸も見ているであろう、同じ空の輝く星を、瞳にも見せてやりたい。


そんな思いで仕掛けたその星空サプライズ・・・瞳は俺に泣きながら、何度もありがとうと言ってくれた。


俺は嬉しくて②、それから毎年サプライズを考えて瞳を笑顔にした。