真子と凉さん、ちゃんと仲直りできたかな?


きっと、できてるよね。


私はそんなことを思いながら、孝幸と2人、1日の始まりである朝日が上るのをベランダで並んで見ていた。


何故か2人で早起きしちゃったんだ。


ぐんぐんと昇る朝日を見ていると、何だか心が洗われるように感じた。



「孝幸、いつもそばに居てくれてありがとう。」


「ん?どうした、突然。」


「ん~?言いたくなったのっ。」


「フッ、何だよ可愛いな。」



素直に、孝幸へ伝えたありがとう。

大事でしょ?

一緒に居てくれてありがとうって。



「ねぇ、お互いを頼り、頼れるって案外難しいことだよね。」


「そうだな。自分の弱くてカッコ悪いとこも、みせなきゃいけないからな。」



そう言った孝幸の横顔をみつめた。

朝日の色が目に映って、キラキラと輝いていた。

横からの視線を感じてか、そこにまたキラキラとした笑顔が加わり私に向けられる。