「私は、凉さんの恋人です。凉さんの強い部分も弱い部分も、全て受け止めたい。何も出来ないかもしれないけど、そばにいてあげたいんです。」



初めてかもしれない。

真子がこんなにも、俺に対して強い表情を見せたのは。



―――ッ・・・……


「凉さん。」


「クッ・・・…――真子。。」



気づいた時には、もう俺の頬には一筋の涙・・・。


自分でも驚くくらい、弱い自分がそこにいた。



今まで、仕事関係、人間関係、いろんな事で悩んだ時期があった。


だけど、そんな時こんな風に誰かに頼る事なんてなかった。


全て自分の事だ、自分で何とかする、そうやって全て自分1人で抱え込んでた。


だが、こうやって…



「凉さんには、私がいますから…。」



いつもは守っていかなければならないと思っている年下で、まだ学生の、真子に抱かれ、弱々しく涙を流している俺がいる。