「そしたらね、『ありがと、じゃあ隣りに座ってて』って言ったの。」


自分のイスの横に、もう一つイスを置いて微笑みながらおいでってしてくれた 。


「それ、だけ?」


「隣りに座って、孝幸が勉強してるの見てただけ。」


「・・・」


「おかしいよね?余計に気が散って集中できないと思うのに。」


「うん。。」


「あとで聞いたらね、・・・・


―――――――


『瞳が隣りにいると、落ち着いて出来るんだよ。ありがとな、瞳。。』


―――――――


だって!
小学生だった私は孝幸の役にたてた事が嬉しくてはしゃいだけど。
今言われてたら、完全真っ赤になってるな。