その瞬間、少し怖いと思った。


だって、あんなに冷たく、怒った目をした凉さん…初めてみたから。。


それに、すごく悲しかった。



“真子に何が分かるんだよ！”



その言葉が、すごく私の胸にズキッと突き刺さった。


そして、いつの間にか、



「そう…ですよね、私には何も分かんないですよね。凉さんじゃないから…。」



そう言って、立ち上がっていた。
そして荷物を持って、玄関へと繋がるドアを開けようとした時、



「真子っ…。。」



凉さんが後ろから私の名前を呼んだ。

振り向くと、立ち上がって私を何にも言えないような表情で見つめていた。



私はそんな凉さんに、一言だけ問いかけて、部屋を飛び出した。




「…私…凉さんの何なんですか？ 私って何の為に、隣りにいるんですか…？」




凉さん。私、そんなに頼りないですか？




～＊真子sideおわり＊～