話によると、梓チャンの父親はあさみさんよりも年下で梓チャンが出来たときは大学生だった。



親の反対を押し切って、2人は結婚して、あさみさんは梓チャンを産んだ。



だけど、梓チャンが一歳くらいに大学生だった父親が、2人を置いて出て行った。



それから、あさみさんは女手ひとつで梓チャンを育ててきた。



「私、限界で…。。頼れる人もいなくてどうしようもなくなって…。。大事な梓を…(泣)。。母親失格です…」


「私、もうすぐ母親になるんです。
あさみさんが言ったように、これからつらい大変な事があるかもしれないですけど…それでも私は、この子を守っていきたいです。」



ちなの横顔は、男にはできない…立派な母親の顔になってた。



そんなちなと生まれる子供を、俺はしっかり見守っていかなきゃならない。



俺は逃げたりしない。