もう一度…

会社に向かいながら私は今朝見た夢の事を思い返していた。

今から九年前は幸せに満ち溢れていた。でも、八年前の十二月に私たちは別の道を歩む事を決めた。

醒めたわけではない、ただ…日に日に無くなっていった彼の笑顔を感じながら、ついに彼から切り出された言葉…

「もう、限界だよ。」

私は一生懸命に彼に尽くしたつもりだった。
周りからは唯たんに合わなかったで済まされたが、私にはまだ解決出来ていない傷。