もう一度…

「昨日、泣きながら職場の愚痴を言っていて、その内容がすごかったもので。」

思い出した…かなりあやふやだが、お酒の勢いに任せて「どうせ私はババアよ!居場所なんて何処にもない!」等と言っていたような……。

「き、気にしないでください!もう大丈夫ですから!」

咬みながらも慌てて言い訳する自分が情けない。

「あの〜もし良ければ今度、飲みに行きませんか?僕で良ければなんですけど、話だけでも聞きますよ。」

「えっ!?良いんですか!?」


「はい。喜んで!」


あの時の隼人の笑顔を簡単に想像出来る、爽やかな返事だった。