もう一度…


中はオレンジの照明に照らされていて、ボックス席がニ十個程ある広々した空間だった。
壁には高そうな絵が一面に飾られていて、巨大なシャンデリアが幾つか吊り下げられていた。


「此方にどうぞ。」


ボックス席は、これまた如何にも高級そうな黒い皮のUの字ソファーが置いてあり、真ん中に大理石の大きな楕円形の机が置いてあった。


私達が座ると、それぞれの隣にホスト達が「しつれいします。」と腰を降ろしてきた。