もう一度…


「いらっしゃいませ。姫がお二人ご来店です!!」


「いらっしゃいませ!!」

受け付けにいたボーイ風の男が声を上げると、中から数人のホストらしき人達が二三人現れまた声を上げた。


「…………」

「蓮くん居る?」


今まで経験したことがない状況に立ちすくむ私を横目に、美里は慣れた感じで言うと。


「こんばんは。美里さん。今夜も指名してくれてありがとうね。」

中から出てきた蓮くんと思われる男性に、案内されるままにホールに入っていった。