アイシャの顔をしげしげと眺める。

「あ…やだ、命の恩人がこんな器量良しで惚れちゃった?」

何を勘違いしたのかクネクネと身をよじって照れるアイシャ。

全く…おかしな迷い猫に懐かれたものだ。

俺は何度目かの溜息をつくのだった。