月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐




贈り物…


『そう、財産のすべてを使っても彼女が喜ぶ顔を見れるだけで良かった。』



ウァルドはそこまで言って、口を噤んだ



『ウァルドは…。』


今度は仁が口を開いた


『ウァルドは前、Sランクの悪魔だった。』



S…?


KじゃなくてS?


「なんで…Kに?」


『あの女がウァルドの両親を殺害し、金だけ奪って消えたから。
お陰でウァルドは両親の命、そして富の両方を失った。』


『本当に最悪だろう?
富だけならまだしも、親、そして最愛の相手まで一気に失ったのだしな…。』


ウァルドが苦笑する