月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐




私はそこまで想いかけて地面に目を落した


…なんで私は…



『…誰?』


「え…?」


誰もいないはずのところから、小さな子供の声がした



『誰?』


「あ…シルフィアです。」



『ふーん。』


子供はそれっきりしゃべらない



「あの…君の名前は?」

『俺…?
…そんなに知りたい?』


男の子は溜め息をつく



…何この子