『おまえが壊れろ。』 意味深に私の耳元で囁かれた言葉は、私を甘く捕らえていく 『何も考えるな。 俺を身体全体で感じろ。』 チュ…と首筋に軽く愛撫がなされる だけど 愛がない愛撫 つぅっと私の身体を滑る指先は、かぎられた傷口をも撫でる 「痛っ…。」 『痛いか?』 ウァルドは笑い、また傷口に触れる 『そう、痛いのだ。』 ウァルドは私の瞳を見る