『あら? シルフィアさん、よね?』 アイルさんはクスリと笑う 『これを見て頂戴。』 そう言ってアイルさんは、綺麗な色をした硝子玉を私に見せる 『これ、何かわかるかしら?』 「え?」 私は訳がわからず、眉間にしわを寄せる アイルさんはそうすると分かっていたかのように勝ち誇った笑みを見せる 『これはウァルドの心。 ウァルドの中のあなたの記憶よ。』 「…っ!!!?」 『いい表情ね。 あなたも絶望なさい。 この記憶は、私が貰う。 そして、ウァルドの心も身体も。』